2008年2月8日

国際スキー場でスキー?

Filed under: その他 — @ 14時56分00秒

少年2(左)と少年1(右)(少年1(右)と少年2(左))

ゲレンデの脇にひとりの少年1が立っていました。
「すいません・・・友達が落ちたので助け下さい」
この発言にはびっくりしました。
少年1のあせっている様子から嘘ではないようですが
状況がまったく理解できません。
まずは自分の目で確認しよう。
少年1が歩いたであろう足跡をラッセルしなから進みます。
「大丈夫かぁ?」
「はぁーい」
まだ見えてこない下のほうから元気そうな大きな声が聞こえます。
やがて、急な下り坂になりました。
足跡を外れ大きく横に進みながら、ゆっくりと近づきます。
すると、急斜面の下に、少年2の顔だけがぽつんと見えてきました。
樹木がある新雪の積もったところですが、
その低みはどうもても沢が雪で埋っている場所です。
「足はぬれていないか?」
「大丈夫です」
足場を固めて、ストックを伸ばし引っ張りあげようとも考えましたが
足場が固まらす、2次災害の恐れもあるため断念。
「足下はすこし動くのか?」
「はい」
「これから、雪を落とすから、下で固めて足場を高くしろ」
急斜面にへばりついている雪を、少年2の頭を避けながら
どんどん落としていきます。
やがて、からだは徐々に浮き上がってきます。
お腹のあたりまで浮き上がったとき
「自分の足跡のついているところ(沢の上流方向)
に四つんばいになって這い上がれないか?」
無言で少年2はいわれた通りに四つんばいではいつくばると
無事、穴から脱出することができました。
降りてきたところを今度は登り返して、ゲレンデへと戻りました。
スキーで滑るよりも、この登りが一番汗をかきました。
このあと、少年2とY田もゲレンデへと戻ってきました。
3人全員にキャラメルと少年2にそば茶を飲ませて落ち着かせました。
新雪をボードで滑ろうと、樹木の中へと入ったがうまくいかず、
ボードを外して一番歩きやすい一番下の平らなところを歩いていると
急に穴へと落ちたらしいです。
無理に助けようとひとりでかんばらないで助けを呼んだ少年1の判断と
ひとり取り残されても落ち着いて待っていた少年2の行動は
懸命の選択をしていたと思っています。
「ありがとうございました!」
元気な声でお礼を言ってもらい、しかもこんなおいしいネタまでも提供してもらい
さらには、無事に救助することもできたので、ちょっとうれしかったです。

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